刃折れ矢尽きた後輩に再会

昨日、街で後思わぬ人に出くわしました。

会社の後輩だったが、だいぶ前にIT関係で独立した人です。

独立後は羽振りがよくて、たまに会うといい店に連れていって割り勘を拒否して奢ってくれました。

しかし、いつまでも安月給で会社に飼われている先輩を見下しているような口調が不愉快で、だんだん会わなくなっていたのです。

昨日会った彼は別人のようにしょぼくれていました。

仕事はうまく行かなくなって廃業し、工場に就職したそうです。

私は元気づけに焼肉に連れていってやることにしました。

ビールを飲み、カルビをつつきながら、彼の身の上話を聞きました。

事業では廃業後も1000万円近い借金が残り、工場に職を得たものの安月給では到底完済の目途が立たず、自己破産を覚悟したそうです。

しかし、両親が何とか700万円用立ててくれて残債は300万円になり、任意整理で解決できました。

任意整理に詳しい弁護士を自分で見つけて、処理を進めました。

任意整理も信用情報に自己記録が残りますが、自己破産よりははるかに傷が浅いです。

彼の言動に以前のような傲慢さはなかったですが、謙虚を超えて覇気がない状態まで来ていたので、励ましてやりました。

「一度は独立して成功したことにもっと自信を持て。前を向いてたらまたチャンスは来る。」と。

次に会った時は再び成功していて、高級店でこの日のお礼をしてほしいものです。